リビング階段が人気なのはなぜ?メリットとデメリットを解説
マイホームを設計するときに、リビング階段にした方がいいかな?と迷うことがあると思います。
近年子育て世代に人気の「リビング階段」。家族のコミュニケーションが取りやすいという理由で採用する人も多いですが、デメリットも合わせて知っておきたいですよね。
今回は、リビング階段のメリットやデメリット、設計する際のポイントまで詳しく解説していきます。
リビング階段とは?
リビング階段とは、文字通りリビング内にある階段のことを指します。「リビングイン階段」と呼ばれることもあります。
日本の住宅では、従来玄関ホールや廊下に階段を設置することが一般的でしたが、リビングを通らないと2階にいけない「リビング階段」が増えてきています。
大きな理由として、子供とのコミュニケーションを取りやすくするためと言われています。
リビング階段のメリット
リビング階段のメリットをご紹介します。
家族とのコミュニケーションの機会が増える
家族が一番多くの時間を過ごすリビングを通って2階に行くので、自然と「ただいま」や「おかえり」の挨拶が交わしやすいです。
家族と顔を合わせるタイミングも多くなるので、コミュニケーションが取れる機会も増えることでしょう。
吹き抜けとの相性が良い
そもそも階段は、1階と2階を繋ぎ天井が抜けるため、そのまま吹き抜けになることが多いです。
吹き抜けにすると、リビングに開放感が出て広く感じたり、吹き抜け上部に窓を設置し、より多く採光が取れて明るくなるというメリットがあります。
家族の出入りの把握がしやすい
家族の出入りが確認しやすいことも、リビング階段の大きなメリットです。
玄関や廊下に階段を設置すると、「家族がいつのまにか家にいなかった・帰っていた」なんてことが起こりえます。
特に子供が思春期に入り、会話が減ってしまう時期が来ることもあります。そんな時、顔が見えたり、外出や帰宅のタイミングが分かるだけでも、家族は安心できますし、家事のスケジュールも立てやすくなります。
リビングのアクセントとしてデザインできる
リビングに階段を設置することで、空間デザインの幅が広がるので、オシャレなリビングにしたい人に向いているとも言えます。
リビング階段をスケルトン階段にしたり、アイアンなどを使用し素材でリビングの中にアクセントを入れることも可能です。
単調な空間になりがちなリビングに、立体的な階段が入ることで、空間に奥行きがプラスされ、開放感やデザイン性も高くなる傾向にあります。
リビング階段のデメリット
リビング階段のデメリットをご紹介します。
冷暖房の効率が下がる
リビング階段で一番ネックな問題なのが冷暖房効率です。
リビングに2階と繋がる動線ができることで、単純に空間が広くなるためです。
特に、吹き抜けにすることが多くなるので、どうしても一般的なリビングよりも空間が広くなってしまいます。
ただ、昔に比べて断熱性・機密性は格段に高くなっています。
より冷暖房効率を上げるためには、複層ガラスなどの断熱性の高い窓にしたり、空気を循環させるシーリングファンを活用するなどの対策があります。
また、階段下にドアを設けて仕切ることで、冷暖房効率を上げることもできます。
音やにおいが伝わりやすい
家族が滞在しやすいことと、家事の生活音やにおいが発生しやすいリビングに階段があるため、音やにおいが2階に伝わりやすいというデメリットがあります。
1階のテレビの音や会話する声、キッチンのにおいが、2階まで広がりやすい傾向にあります。気になる方は、防音性が高い壁やドアを採用したり、キッチンの間取りやレンジフードの集煙機能を高めて対策ができます。
子供が思春期の時に嫌がる可能性も
2階への行き来に必ずリビングを通るため、プライバシーの確保が難しいという面もあります。
特にお子さんがいる家庭では、思春期に入ると親と顔を合わせたくないタイミングも出てきてしまいます。友達を部屋に呼ぶ際にも、リビングを通らなければいけないなど、何かと気を使う場面が出てくることも考えられるので、家族とよく話し合ってリビング階段を検討しましょう。
リビング階段が向いている家庭
リビング階段が向いている家庭はどのような家庭なのでしょうか。
子供とのコミュニケーションを長期的に重視する
今子供が小さかったり、これから子供を希望するご家庭も、5年後・10年後など長期的な生活スタイルや理想の関係性を想像してみましょう。
子供や家族同士のコミュニケーションを長期的に重視したい、という家族の方針があれば、リビング階段に向いていると思います。
開放感のあるリビングにしたい
開放感のあるリビングにしたいご家庭は、リビング階段を採用して吹き抜けにすることをオススメします。
リビング階段にするだけにも、2階と繋がる空間ができるので、一般的なリビングよりも開放感を感じられます。
狭小住宅にも向いている
リビングに階段を設計すると狭く感じてしまうのでは?と考える人もいると思いますが、玄関周りや廊下の階段分のスペースをリビングに含むことになるので、リビングの面積が広くなるという考え方もできます。
スケルトン階段や吹き抜けにして間取りを工夫することで、圧迫感を減らしつつリビングを広く設計できるので、狭小住宅に向いているとも言えます。
リビング階段を設計する際のポイント
リビング階段を設計する際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
寒さ・暑さ対策を念入りに
リビング階段にすると、リビングの空気が階段から2階に逃げるため、寒さ・暑さ対策をしっかりと行う必要があります。
リビングの窓やカーテンの断熱性をあげたり、階段にドアやロールスクリーンをつけたりと、冷暖房効率をあげるための工夫を考えましょう。
階段下を有効活用できる
階段下はデッドスペースになりやすいですが、リビングだからこそできる活用方法もあります。
テレビ置きやデスクスペース、小上がりにして家族がくつろげるヌックとしても活用できます。
安全性はしっかりと確認しておく
リビングにオシャレなスケルトン階段を設計することも多いと思いますが、小さい子供がいる家庭は、落下の危険性も考える必要があります。
一時的な対策として、小さい子供がのぼるのを防ぐために階段下にゲートを設置したり、スケルトン階段の間に落下防止ネットを取り付ける、などがあります。不要になったら外せるためオススメです。
まとめ
今回は、リビング階段のメリットやデメリットについて解説しました。
コミュニケーションの取りやすさや、開放感を感じられるリビング階段は、子育て世帯に人気です。採用する際は、冷暖房効率の対策や、音やにおいなどにも注意して設計しましょう。
階段は毎日使う場所なので、どこに設置するかで日々の動きも変わってきます。家族でよく話し合って、今だけでなく将来の生活も見据えて家づくりを行いましょう。
階段の設計に悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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