今人気!将来も安心して暮らせる【平屋】のメリットやデメリット

家の購入を考え始めると、1番初めに「平屋」か「2階建て」かを決めなくてはいけません。間取りや設備を検討するのはその後なので、まずは自分たちの理想のマイホームは平屋か2階建てかを考えましょう。

一般的に子供がいる家族の場合、子供部屋が必要になるため2階建ての家を想像してしまいますが、最近は家族を近くに感じられ将来も安心して暮らせる平屋も人気です。

今回はそんな平屋のメリットやデメリットについてご紹介していきます。お家づくりをご検討の方はぜひ参考にしてみてください!

平屋の6つのメリット

まずは平屋のメリットを6つご紹介します。

・無駄のない間取りと生活動線
・地震に強い耐震性
・光熱費とメンテナンス費が抑えられる
・家族とのコミュニケーションがとりやすい
・バリアフリーで将来も安心
・小屋裏で収納力をカバー

ここからは詳しく解説していきます。

平屋のメリット1:無駄のない間取りと生活動線

平屋は2階が無くワンフロアしかないため、上下の行き来がなく生活動線が非常に効率的です。

2階建ての場合、1階で洗濯をして2階のベランダに干しに行ったり、掃除をするにも階段の上り下りや階段自体の掃除も発生します。1階だけなので部屋間の物理的な距離も近くなり、家事動線や生活動線がコンパクトになります。

平屋のメリット2:地震に強い耐震性

通常、建物は高さが高いほど風や地震の影響を受けやすいため、平屋だと構造が安定しているので耐震性能が優れています。地震が多い日本では、耐震性は重要視したいポイントですよね。

また、2階を支えるための壁や柱も不要なので、比較的自由な間取りを設計することも可能です。

広いワンフロアにしたり、天井を高くしたりと、ゆったりと余裕のある空間づくりもできるのも平屋のメリットです。

平屋のメリット3:光熱費とメンテナンス費が抑えられる

平屋は外壁面積が2階建てよりも少ないため修繕にかかる費用が抑えられるのもメリットです。メンテナンス費の中でも高額な外壁修繕費は、面積が少ないため2階建てよりも費用が少なく済みます。外壁や屋根は、一般的に10年~15年に一度メンテナンスするのを推奨されています。

またワンフロアのため冷暖房の効率が良く、2階建てよりも光熱費が安くなる傾向があります。

平屋のメリット4:家族とのコミュニケーションがとりやすい

平屋は余計な廊下などを排除して、その分部屋を広く設計することが多いので、リビングを中心に家族の行き来が発生しコミュニケーションが取りやすいのも特徴です。

2階建てでよく聞く「子供が帰ってきてもそのまま部屋にいくので、なかなか顔を合わせることがない」という問題も、平屋であればコミュニケーションを取るタイミングが多くなるので解決できるかもしれません。

平屋のメリット5:バリアフリーで将来も安心

平屋の大きなメリットとして、階段がないので将来も安心して暮らせるバリヤフリーの住まいを実現できるところです。

高齢になったときだけでなく、赤ちゃんや小さい子供の転落の危険もないので、子育て世代にも人気が出ている理由の一つです。

子供が巣立った後のことも考えて、みんなが安心して暮らせる平屋を選択するのもありですね。おうち作りを通して、家族の将来の暮らし方まで考えてみる良いきっかけになることでしょう。

平屋のメリット6:小屋裏で収納力をカバー

「平屋は2階建てに対して面積が狭くなるので十分な収納が確保できるのか不安」という方もいらっしゃると思いますが、屋根下の小屋裏を活用する方法があります。

住宅における天井の高さは法律で「居室の天井の高さは、2.1m以上でなければならない」と定められています。平屋だと天井を高くして開放的な空間作りでき、その空間を小屋裏収納やスキップフロアにすることも可能です。

平屋の5つのデメリット

まずは平屋のデメリットを6つご紹介します。

・広い敷地が必要になり固定資産税が高くなる
・坪単価の建設費が高くなる
・日当たりや風通しに注意
・水害時のリスク
・侵入などの防犯対策が必要

ここからは詳しく解説していきます。

平屋のデメリット1:広い敷地が必要になり固定資産税が高くなる

平屋で一番ネックな問題なのが、広い敷地が必要になることです。

2階建てと同じ床面積の建物を建てようとすると、単純計算で2倍の敷地が必要になります。土地の値段は地域で差がありますが、広くゆとりのある平屋を建てようとすると、土地代だけで高額になってしまいます。

一般的に土地が広いほど固定資産税が高くなります。固定資産税とは土地や家屋などに課せられる税金のことで、敷地面積や建設面積が広くなる平屋は、2階建と比べて資産価値が高くなる傾向があります。

また、建ぺい率が決まっている場合があります。建ぺい率とは敷地面積における建築面積の割合をのことで、建ぺい率が50%の場合は土地面積の半分までしか家を建てられないことになります。土地を探す場合は建ぺい率も確認しておく必要があります。

平屋のデメリット2:坪単価の建設費が高くなる

平屋は2階建てと比較し、建設費が割高になる傾向にあります。純粋に、土地の基礎工事の面積が広くなってしまうのが理由です。他にも2階建てよりも、屋根の工事費も多くなってしまいます。

しかしこれは、坪単価で計算すると割高になるということで、建設費の総額が平屋の方が高くなるということではありません。

同じような部屋数や機能を希望しても、平屋の方が階段や余分な廊下などを排除して設計するので、延床面積は小さくなることが多いです。

平屋のデメリット3:日当たりや風通しに注意

平屋の場合、周囲に住宅が多いと日当たりや風通しがどうしても気になってしまいます。平屋は低いので、どうしても周辺の影響を受けやすくなってしまいます。なので日当たりや風通しへの対策として、中庭を作ったり家の形をL字型やコの字型にするという方法があります。平屋に中庭を作ると、ガーデニングなどの余裕のある空間を生み出したり、子供やペットと遊ぶスペースとして活用できますよ。

窓の配置や大きさも、風通しの面から考えて設計すると安心です。

日当たりや風通しは、設計段階でしっかりと確認しておく必要があります。

平屋のデメリット4:水害時のリスク

平屋の場合、怖いのが浸水などの水害です。2階建てであれば2階に避難できますが、平屋では避難できる場所がありません。浸水してしまった場合、室内全てが水浸しになってしまうことも考えられます。

対策として、小屋裏やスキップフロアを採用したり、盛り土をして周辺の土地よりも家の地盤を高くするなどの方法があります。さらに外壁・防水壁で囲むことで、浸水防止に効果的です。

平屋を設計する前に、必ずそのエリアのハザードマップを確認しましょう。

平屋のデメリット5:侵入などの防犯対策が必要

平屋は、プライバシーや防犯面で不安があります。通行人の目が気になったり、敷地内への侵入に対策を講じなければなりません。

外構工事や建設後にできる対策として、以下のものがあります。

・目線の高さ以上の塀や植木で外から見えないようにする

・家の周りに防犯砂利をしいて、人が歩くと音が鳴るようにしておく

・家の入り口に防犯カメラやセンサーライトを設置する

平屋のメリット・デメリットまとめ

今回は平屋のメリットやデメリットについて解説していきました。

平屋にするか2階建てにするかは、家族構成や土地の状況、求める家の条件によってさまざまです。

平屋だと、リビングを中心とした間取りになり家族とコミュニケーションが取りやすくなったり、バリアフリー対策の家になるので、老後も安心して暮らせる家を設計できます。

また、生活動線がコンパクトになるので、掃除や洗濯など家事も2階建てに比べて楽になります。

ただし、費用面や求めている広さの土地があるかなど、デメリットをふまえた上で確認しておくべきことが多々あるので注意が必要です。

平屋の特徴をよく理解して、我が家の家づくりの参考にしてみてください!

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