見せたい!でも隠したい!リビング収納の工夫
はじめに
家族が集まり、くつろぎ、そしてお客様を迎える空間――それがリビングです。日常生活の中心となる場所だからこそ、常にすっきりと整った状態を保ちたいと願う方は多いでしょう。
しかし現実はというと、子どものおもちゃや本、新聞、リモコン、書類、雑貨類など、気がつけばあらゆるモノがリビングに集まってしまい、片付けても片付けても散らかってしまう…というのが多くの家庭の悩みではないでしょうか。
さらにリビングは家の“顔”とも言える空間。収納の利便性だけでなく、インテリアとしての美しさや統一感も求められます。「見せたい」「でも隠したい」という相反するニーズを両立させるには、単なる収納スペースの確保だけでなく、動線や生活スタイルに合わせた収納設計の工夫が欠かせません。
この記事では、ハウスメーカーの視点から、リビング収納の計画で失敗しないための具体的な工夫やアイデアを、事例やノウハウを交えながらたっぷりご紹介します。これから家づくりを始める方はもちろん、リフォームを検討中の方にも役立つ内容となっています。ぜひ最後までご覧ください。
なぜリビング収納が重要なのか?
リビングにはさまざまな“使い方”が集まります。
家族がくつろぐテレビスペース ・来客を迎える応接スペース ・子どもの遊び場 ・パソコンや書類を広げるワークスペース ・読書や勉強をする場所
こうした用途が同時に存在するリビングには、自然とモノも集まってきます。収納が不十分だったり、使いづらかったりすると、散らかりやすくなるのは当然のことです。
またリビングは、最も目に触れやすい空間でもあります。乱雑になってしまうと、家全体の印象まで悪くしてしまう恐れも。
だからこそ、リビング収納は以下の3つの要素をバランスよく備えておく必要があります。
1.「出しやすい」 2.「しまいやすい」 3.「見た目が美しい」
この3つを満たす収納計画が、快適で美しいリビングを実現するカギとなるのです。
リビング収納でよくある悩みと失敗例
ハウスメーカーとして数多くの住宅に携わってきた中で、以下のような失敗談をよく耳にします。
● 収納スペースが足りなかった
「引っ越した当初はすっきりしていたのに、数年後には収納がパンパンに…」という声は少なくありません。リビング収納は将来のモノの増加も見越した“余裕ある設計”が重要です。
● 使いたいモノがすぐに取り出せない
収納場所と使用頻度が合っていないと、「しまい込んで出すのが面倒だから、結局出しっぱなしに…」という事態に。収納は使う場所の近くにあることが鉄則です。
● 見た目がごちゃごちゃする
オープン収納を取り入れたものの、モノの色や形がばらばらで雑然とした印象に。“見せる収納”には統一感が不可欠です。
● 生活感が隠せない
洗剤やリモコン、充電コードなど、どうしても生活感がにじみ出るアイテム。こうした“隠したいモノ”への配慮が不足しているケースも。
「見せる」と「隠す」を賢く両立する収納術
リビング収納で最も難しいのは、「使い勝手」と「美しさ」の両立です。
見せたいモノと、隠したいモノ。それぞれに最適な収納方法を選ぶことがポイントです。
■ 見せる収納
・お気に入りの本や雑誌
・アートや写真、インテリア雑貨
・デザイン家電や観葉植物
→ 飾り棚やオープンラック、ニッチスペースに美しくレイアウト。
■ 隠す収納
・書類や薬、掃除道具
・リモコン、充電コード類
・子どものおもちゃ
→ 扉付き収納や引き出し、カゴやボックスで目隠ししつつ分類。
■ ミックス収納
→ 扉付きの収納に“見せるスペース”を組み込むことで、実用性とデザイン性を両立するのも一つの手です。
ハウスメーカーが提案する!リビング収納の工夫10選
ここでは、ハウスメーカーだからこそできる設計視点でのリビング収納アイデアをご紹介します。
① 壁面収納をフル活用する
→ テレビボードを兼ねた壁面収納は、リビングの主役に。生活感を隠しつつ圧倒的な収納力を確保できます。
② 階段下スペースを収納に活用
→ 階段下をパントリーや納戸として使うのは有名ですが、リビングに面している場合は収納として活用するのも有効。
③ リビング学習スペースとの組み合わせ
→ 子どもの学習スペースを設けるなら、教科書や文具などをしまえる専用の収納棚もセットで設計しましょう。
④ 隠し収納をつくる
→ 壁一面を一見シンプルな壁面に見せながら、扉を開けると収納棚が…という「隠し収納」も人気。
⑤ 収納の中にコンセントを設ける
→ 充電コード類を見せたくない場合、収納内にコンセントを設けると見た目すっきり&機能的です。
⑥ フロートタイプの収納で軽やかに
→ 床から浮かせた「フロート収納」は圧迫感を減らし、お掃除ロボットも通れて実用的。
⑦ オープン収納には“見せる工夫”を
→ ボックスを統一したり、色味をそろえたりして「魅せる収納」に昇華。
⑧ 家族別の収納スペースを設ける
→ 一人ひとりの収納棚や引き出しを分けると、整理整頓しやすくなります。
⑨ モバイルスペースとしての収納
→ タブレットやスマホの定位置、充電場所をあらかじめ設けておくと便利。
⑩ デッドスペースを見逃さない
→ ソファの下、カーテンボックスの上など、見落としがちな場所にも収納の可能性があります。
収納を成功に導くための4つのステップ
① 持ち物を見直す
→まずは今あるモノの量を見直すことから始めましょう。不要なモノを減らすことで、必要な収納量が明確になります。
② 使用頻度と動線を意識
→よく使うモノは手前に、使用頻度が低いモノは高所や奥へ。日々の動線に合った配置が肝心です。
③ 見せるor隠すの判断を明確に
→モノごとに「見せるか・隠すか」を決めて収納場所を検討します。判断基準があると統一感が出やすくなります。
④ 長期的な変化に対応できる設計
→家族構成や生活スタイルの変化にも対応できるよう、可動棚やフレキシブルな収納計画が理想的です。
まとめ
「見せたいけど、隠したい」──そんなリビング収納のジレンマは、多くの家庭に共通する悩みです。しかし、空間の特性や家族のライフスタイルを丁寧に観察し、収納を単なる“箱”ではなく“暮らしを整える道具”として設計することで、機能性と美しさを兼ね備えたリビングを実現することが可能です。
ハウスメーカーの視点から見ると、収納は間取り設計と同じくらい重要な要素です。リビングの主役であるテレビやソファだけでなく、日々の小さなモノたちが自然と収まり、見た目にも美しく、使いやすさを感じられるような設計には、高い満足度と暮らしやすさがついてきます。
また、収納計画は単にモノを隠すためだけではなく、“暮らしをデザインする行為”であるとも言えます。収納が整えば、探し物の時間が減り、掃除のしやすさが向上し、結果的に家全体の快適性や衛生環境も保たれるようになります。小さなお子さまがいるご家庭では、子ども自身が片付けやすい工夫を盛り込むことで、整理整頓の習慣づけにもつながります。
さらに、リビング収納の質は住まい全体の印象にも大きく関わります。来客時にパッと整って見える空間は、それだけで住まい手の丁寧な暮らしぶりを感じさせるものです。逆に収納が不十分だったり、生活感が露出していたりすると、どれだけ良い家具や設備を揃えていても印象は大きく損なわれてしまいます。
ハウスメーカーでは、お客様の家族構成、生活スタイル、趣味嗜好などを丁寧にヒアリングしたうえで、暮らしの変化にも対応できる柔軟な収納計画をご提案しています。新築時はもちろん、リフォームにおいても、今あるスペースを最大限に活かす収納設計は可能です。特にリビングのような共有空間は、他の部屋よりも使用頻度が高いため、より精度の高い収納計画が求められます。
「片付けやすくて、整って見える」「生活感を隠しながら、自分らしさを表現できる」──そんな理想のリビング収納を実現するために、まずは“どんな暮らしをしたいか”を明確にし、それに合った収納スタイルを探すところから始めてみましょう。
ハウスメーカーならではの視点と技術力で、あなたの理想の暮らしを叶える収納計画を一緒に考えていきます。ぜひ、お気軽にご相談ください。
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