収納 は、家づくりで暮らしやすさを左右する大切な要素です。
種類・サイズ・配置を少し工夫するだけで、日々の快適さや片付けやすさが変わります。
また、熊本のように気候の変化が大きく、家族の時間を大切にする地域では、使いやすく清潔感のある間取りが特に人気です。

たとえば、動線上に配置されたパントリーや、家族全員で使えるファミリークローゼットなど、収納を中心に考えた間取りが注目されています。
さらに、見せる収納と隠す収納を上手に組み合わせることで、デザイン性と機能性を両立できます。

この記事では、熊本で人気の収納トレンドをご紹介。
最新の収納アイデアからサイズや配置のコツまで、暮らしをもっと快適にするヒントをお届けします。

収納の種類で変わる暮らしやすさ

収納の種類を上手に選ぶことで、暮らしの快適さは大きく変わります。
家族のライフスタイルや間取りに合わせて収納を設計することで、日々の片付けが楽になり、生活動線もスムーズになります。
ここでは、熊本で特に人気の高い収納の種類と、それぞれの特徴を紹介します。

ウォークインクローゼット（WIC）

収納の定番といえばウォークインクローゼットです。
衣類はもちろん、バッグ・小物・季節家電までまとめて収納できるのが魅力です。
スペースに余裕があれば、家族全員で使える大容量タイプもおすすめです。

また、熊本は湿度が高いため、換気扇や通気窓を設けるなどの湿気対策も欠かせません。
通気性の良い素材を使えば、カビやニオイの発生を防げます。

ウォークインクローゼットを快適に使うポイント

・通気口や小窓で湿度を逃がす
・使用頻度に応じて棚の高さを調整する
・ミラーや照明を設置して着替えスペースにする

パントリー収納

キッチン周りを整えるなら、パントリー収納が便利です。
まとめ買いが多い家庭や、共働きでストック管理を重視する人にぴったりです。
食品や調味料、日用品を分類して置くことで、探しやすく使いやすいキッチンが実現します。

最近では、玄関から直接アクセスできる「回遊型パントリー」も人気上昇中です。
買い物帰りにすぐ荷物を収納できるため、動線が短くなり家事効率もアップします。

パントリー収納のレイアウト例

タイプ	特徴	おすすめ家庭
壁付けタイプ	奥行き浅めで省スペース	キッチンが狭い住宅
ウォークスルータイプ	通り抜けできる構造	家事動線を重視する家庭
隠し扉タイプ	生活感を隠せるデザイン	見た目にこだわる人

シューズクローク

玄関収納の中でも人気が高いのがシューズクロークです。
靴や傘だけでなく、アウトドア用品や子どもの遊び道具もまとめて収納できます。
広めのスペースを確保すれば、ベビーカーやゴルフバッグの置き場としても活躍します。

熊本では、雨の日でも出入りしやすい「土間続きタイプ」のシューズクロークが人気です。
外からの汚れを家の中に持ち込みにくく、掃除の手間も減ります。

ファミリークローゼット

家族で共有できるファミリークローゼットは、近年急速に広がっています。
洗濯後の片付けが一か所で済むため、家事時間を短縮できるのが魅力です。
ランドリールームの隣に設ければ、洗う・干す・しまうが最短距離で完結します。

また、収納の種類を使い分けることで、家族それぞれのスペースを確保できます。
可動棚を使えば、成長やライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。

隠す収納と見せる収納のバランス

収納は、すべてを隠すだけでなく見せる工夫も大切です。
お気に入りの食器や雑貨を飾るオープン棚は、空間のアクセントになります。
一方で、生活感のあるものは扉付きの収納にまとめると、すっきりと整った印象に。

このように、収納の種類をうまく組み合わせることで、使いやすさとデザイン性を両立できます。

収納サイズの決め方とポイント

収納サイズは、使いやすさを大きく左右する重要な要素です。
種類を決めたら、次は「どれくらいの大きさが必要か」を考えましょう。
大きすぎると空間を圧迫し、小さすぎると物が収まらずストレスになります。
ここでは、収納サイズを決める際の基本と、暮らしを快適に保つポイントを紹介します。

奥行きと高さを生活に合わせて調整する

収納を設計する際、まず確認したいのが奥行きと高さです。
衣類を掛けるクローゼットなら、奥行きは約55〜60cmが目安。
一方で、食品や日用品のストック棚なら、30〜40cmほどの奥行きでも十分です。

また、高さを活かす収納も増えています。
天井までの壁面収納や可動棚を採用すれば、収納量を増やしながら見た目もスッキリします。
ただし、高すぎる位置は使いにくくなるため、日常使いの物は目線の高さに配置するのがコツです。

サイズ決定の基本目安

用途	奥行きの目安	高さの目安
クローゼット（衣類用）	約55〜60cm	約180cm
パントリー（食品用）	約30〜40cm	約200cm
シューズクローク	約40〜50cm	約180〜200cm

可動棚で変化に対応する

収納のサイズを固定してしまうと、暮らしの変化に対応できなくなることがあります。
そのため、最近では可動棚を採用する家庭が増えています。

可動棚なら、収納する物の高さに合わせて調整でき、スペースを無駄なく使えます。
たとえば、子どもが小さいうちはおもちゃを、成長後は学用品を収納するなど、長く活用可能です。
また、シーズンごとに入れ替える衣類やインテリア小物にも柔軟に対応できます。

収納量は「家族の人数×0.5畳」が目安

収納の量は、多すぎても少なすぎても不便です。
一般的な目安は「家族の人数×0.5畳」と言われています。
たとえば、4人家族なら合計2畳分の収納スペースを確保すると、余裕を持って使えます。

ただし、これは全体の目安であり、収納の種類や生活スタイルによって調整が必要です。
アウトドア用品や趣味の道具が多い家庭では、外収納や土間収納を追加するのもおすすめです。

デッドスペースを活かす工夫

収納スペースが足りない場合は、家の中の隙間を活かす方法があります。
たとえば、階段下・廊下・テレビ裏などのデッドスペースを利用することで、使いやすい小収納が生まれます。
熊本では、湿度対策を考えた通気性のあるデザイン収納も人気です。

デッドスペースを活かすアイデア例

• 階段下を掃除道具の収納に活用
• 廊下に浅型の本棚を造作
• 洗面室の上部にタオル収納棚を設置

熊本の気候に合わせた素材選び

熊本は湿気が多い地域のため、収納内部の素材選びも重要です。
調湿効果のある素材を使えば、カビや結露を防ぎ、長く快適に使えます。
たとえば、桐材・漆喰・珪藻土などは湿度を自然に調整できる人気素材です。

また、風通しを確保するためにルーバー扉を採用するのも効果的です。
通気性とデザイン性を兼ね備え、収納内部を清潔に保てます。

収納配置で変わる生活動線

収納の配置は、間取りの中でも特に暮らしやすさを左右する重要なポイントです。
どこに収納を設けるかで、家事や片付けの効率が大きく変わります。
熊本では、動線を意識したつながる収納が人気です。
ここでは、実際に暮らしを快適にする収納配置の考え方を紹介します。

動線に沿った収納で家事を効率化

収納を動線上に配置すると、自然と片付けやすい家になります。
たとえば、玄関からキッチン・ランドリー・リビングへと続く回遊動線に収納を設けると、物の移動がスムーズに。
動線を遮らずに収納できるため、家族全員がストレスなく使えるでしょう。

熊本で人気の収納動線例

動線タイプ	特徴	メリット
玄関→パントリー→キッチン	食材の片付けがスムーズ	買い物後の動線を短縮
ランドリー→ファミリークローゼット→寝室	洗濯後の収納が一か所で完結	家事時間を削減できる
玄関→シューズクローク→リビング	荷物を持ち込まずスッキリ	玄関の整頓が習慣化する

こうしたつながる収納配置は、移動距離を減らし、家事効率を大幅にアップさせます。

玄関まわりの収納は第一印象を決める

収納の中でも、玄関まわりは来客が最初に目にする場所です。
ここが整っているだけで、家全体の印象が明るくなります。

熊本では、雨の日の汚れ対策として土間収納＋シューズクロークを採用する家庭が増えています。
外で使う物（傘・アウトドア用品・ベビーカーなど）を玄関にまとめることで、室内を清潔に保てます。
また、靴の湿気を防ぐための換気扇や小窓を取り入れると、ニオイ対策にも効果的です。

LDKに近い収納で片付けのしやすさを確保

リビングやダイニング周辺は、家族の物が集まりやすいエリアです。
そのため、LDKの近くに小さな収納を設けておくと便利です。
書類や文房具、日用品などをすぐ手に取れる位置に置けば、散らかりを防げます。

また、扉付きの収納を選ぶと生活感を隠せ、インテリアもすっきりまとまります。
熊本の住宅では、壁面を活かした造作収納が人気で、空間を圧迫せずに収納量を増やせます。

階段下や廊下のすき間収納を活かす

限られた空間を有効に使いたいなら、階段下や廊下を活用した「すき間収納」がおすすめです。
階段下は、掃除道具や季節家電などをしまうのにぴったりです。
廊下の壁をくぼませて浅型の収納を設けると、通行を妨げずに収納力を確保できます。

すき間収納の工夫例

• 階段下に掃除機や日用品を収納
• 廊下に家族共有の本棚を設置
• 洗面室の天井近くにタオル用棚を造作

小さなスペースでも、使い方次第で収納の質が上がります。

熊本の気候に合わせた風通し収納

熊本は湿気の多い地域のため、収納の配置には通気性を意識する必要があります。
風が通るように壁面に余白をつくったり、換気扇付きの収納を設けると安心です。
特に北側の壁沿いに収納を設ける場合は、湿気対策として珪藻土や桐材を採用するのが効果的です。

さらに、空調の風が届きやすいリビング近くに収納を配置すれば、湿気がこもりにくくなります。
湿気とホコリの対策を両立させることで、長く清潔に使える収納になります。

見せる収納と隠す収納を配置で両立

収納配置の工夫として、見せる収納と隠す収納をバランスよく取り入れる方法も人気です。
お気に入りの雑貨や食器をオープン棚に飾れば、空間に個性が生まれます。
一方で、生活感のあるものは扉付き収納や引き出しにまとめて隠すと、部屋全体が整って見えます。

熊本の住宅では、リビングの造作カウンター＋壁面収納の組み合わせがトレンドです。
デザイン性を損なわず、使いやすさと美しさを両立できます。

熊本で注目の収納トレンド

収納のトレンドは、時代やライフスタイルの変化とともに進化しています。
特に熊本では気候や地域特有の暮らし方を踏まえた、機能性と快適性を兼ね備えた収納が注目されています。
ここでは、最新の収納トレンドをもとに、熊本の家づくりに取り入れたいポイントを紹介します。

見せる収納×隠す収納のバランス

収納の種類が多様化するなかで、見せる収納と隠す収納を組み合わせるスタイルが主流になっています。
お気に入りの雑貨や食器をオープン棚に並べれば、暮らしの雰囲気がぐっと華やかに。
一方で、掃除用品や書類などの生活感が出やすいものは、扉付き収納にまとめることでスッキリと整います。

熊本では、木の温もりを活かした造作棚や、空間に馴染むシンプルなデザイン収納が人気です。
見せると隠すを上手に使い分けることで、心地よい空間が生まれます。

ポイントまとめ

• ディスプレイ感覚で飾れる見せる収納
• 扉付きで生活感を抑える隠す収納
• デザインと機能のバランスを意識

回遊できる収納動線で時短を実現

収納配置を動線と一体化させる間取りが、熊本の新築住宅で人気を集めています。
たとえば、玄関からパントリーを通り抜けてキッチンに入る回遊型収納動線。
買い物帰りに食材をすぐしまえるため、移動時間を短縮できます。

また、ランドリーからファミリークローゼットを経由して寝室につながるプランも便利です。
洗濯・収納・着替えが一直線で完結し、家事の負担を大幅に軽減できます。

熊本で人気の回遊型収納の一例

動線例	メリット
玄関→パントリー→キッチン	まとめ買いした食材の片付けがスムーズ
洗面室→ランドリー→クローゼット	洗濯後の動線を短縮できる
玄関→シューズクローク→リビング	荷物をリビングに持ち込まず快適

家事動線と収納を一体化することで、「片付けが自然にできる家」が実現します。

コンパクトでも使いやすい多機能収納

限られたスペースでも使いやすい、多機能収納が注目されています。
ベンチ下の引き出しや、壁面に設けた浅型の棚など、デザインと機能を両立した収納が人気です。

熊本では、リビングの造作カウンターやテレビボードと一体化した収納プランも増えています。
空間を圧迫せず、すっきり見せながら収納力を高められる点が魅力です。

多機能収納のアイデア例

• ベンチ下収納でリビングを広く使う
• 壁面の浅棚に雑誌やリモコンを収納
• 階段下を引き出し式にしてデッドスペースを活用

熊本の気候に合う湿気対策収納

湿度の高い熊本では、カビや結露を防ぐ湿気対策も収納づくりの重要なテーマです。
そのため、調湿効果のある素材や換気機能を取り入れた収納が注目を集めています。

漆喰や珪藻土の壁材は、湿気を吸収して放出する性質があり、衣類や食品の保管にも適しています。
また、桐材の棚板を使えば、防虫・防湿効果も期待できます。

湿気対策収納の工夫

• 換気口や小窓を設けて空気を循環させる
• 調湿効果のある素材を使用する
• 壁と収納の間にわずかな隙間を設けて通気性を確保

見た目と機能を両立する造作収納の人気

最近の熊本の家づくりでは、既製品ではなく造作収納を取り入れるケースが増えています。
オーダーメイドで設計することで、家のサイズやライフスタイルにぴったり合わせられます。

たとえば、リビングの壁面を利用した大容量収納や、デスクと一体化したワークスペースなど。
限られた空間を有効活用しながら、インテリアに統一感を持たせることができます。

造作収納は見せる・隠す・飾るを自在にコントロールできるため、デザイン性の高い空間づくりにも最適です。

収納計画を成功させるコツ

収納は「後で考える」ものではなく、家づくりの初期段階から計画することが理想です。
熊本のように気候変化が大きく、家族構成も多様な地域では、収納の設計次第で暮らしやすさが大きく変わります。
ここでは、収納を上手に取り入れるためのコツを紹介します。

持ち物の量と頻度を把握する

収納を考える前に、まずは自分たちがどれだけの物を持っているかを確認しましょう。
使用頻度によって収納場所を分けることで、日常の片付けがスムーズになります。

たとえば、以下のように使うタイミングと収納場所を一致させることがポイントです。

• よく使う物 → リビングや玄関近くに収納
• 時々使う物 → 廊下や納戸に収納
• 年に数回しか使わない物 → 屋根裏や床下収納へ

また、持ち物の量を把握することで、収納の種類やサイズを正確に見積もることができます。

家族全員の動線を考慮して配置する

収納は家族全員が使うものだからこそ、誰にとっても使いやすい位置に設けることが大切です。
特に共働き家庭や子育て世帯では、朝の支度・帰宅後の片付けがスムーズにできる動線が求められます。

たとえば、熊本の住宅では以下のように時短を意識した収納導線が増えています。

• 玄関近くに上着やバッグを掛ける収納を設ける
• 洗面室からファミリークローゼットへ直行できる配置にする
• 子ども専用の収納を低い位置に設け、自分で片付けられる環境をつくる

毎日の動きに沿った収納配置は、自然と片付け習慣を育てる効果もあります。

将来の暮らしを見据えた柔軟な設計に

収納の使い方は、家族の成長やライフスタイルの変化によって変わります。
そのため、長く使える収納を設計するには、変化に対応できる柔軟性が欠かせません。

おすすめは可動棚や可変間仕切りの採用です。
子どもが小さいうちはおもちゃ置き場として、成長後は書棚として使えるようにしておくと、長く便利に活用できます。

また、将来的に親との同居を想定している場合は、個室や寝室に独立した収納を設けておくと安心です。
収納の拡張やリフォームを見据えた設計は、後悔しない家づくりにつながります。

見た目も意識して整える

収納は単に物をしまうだけでなく、空間の印象を左右するデザイン要素でもあります。
熊本では、木目調やホワイトトーンを基調にしたシンプルな収納が人気です。

また、造作家具を取り入れることで、壁や床の素材と統一感を出せます。
扉の色や取っ手の形を揃えると、空間全体がまとまりやすくなります。

収納のデザインを整えるポイント

• 壁と同系色で圧迫感を軽減
• 扉付き収納で生活感をカバー
• 造作棚で空間の統一感を演出

定期的に見直す習慣をつくる

どんなに完璧な収納でも、使い続けるうちに物が増えていきます。
そこで大切なのが、定期的に収納を見直す習慣です。

季節の変わり目や年末など、タイミングを決めて整理することで、常に快適な空間を保てます。
「1年以上使っていない物は処分」「同じ用途の物は1つにまとめる」など、ルールを決めておくと続けやすいです。

熊本での収納設計は気候を味方に

熊本の収納づくりで見逃せないのが、気候に合わせた設計です。
夏は湿気、冬は乾燥が気になるため、通気性と断熱性のバランスを取ることが大切です。

たとえば、以下のように地域特性を考慮することで、収納内の環境を快適に保ち、物の劣化も防げます。

• 北側の壁面収納は断熱材を厚めに
• 南側の収納は直射日光を避ける設計に
• 室内の空気を循環させる換気扇を設置

まとめ

収納は、種類・サイズ・配置の工夫によって暮らしの質が大きく変わります。
熊本で人気の間取りトレンドは、動線を意識した収納と湿度対策を組み合わせた設計です。

広さよりも使いやすさを優先し、生活スタイルに合わせて収納を考えることが、快適な住まいへの第一歩です。
また、見た目にも美しく整った空間を保つことで、毎日の暮らしにゆとりと心地よさが生まれます。

セイカホームでは、熊本の気候や暮らしに寄り添った家づくりを提案しています。
収納をあとから考えるのではなく、最初から設計に組み込むことで、長く愛せる住まいを実現しましょう。

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