【マイホーム収納!】新築住宅の後悔しない収納スペースづくり

新築の計画をし間取りを考えていく上で重視したいのが収納スペースです。どのくらいの収納を確保すべきか、どこに収納スペースをつくれば良いか悩まれるご家庭も多いことでしょう。しかし、敷地面積が限られていると、広いスペースが確保できないケースもあります。逆に、せっかく広い収納スペースを確保したのに使いにくく、不便を感じてしまうこともあるでしょう。

また、新築住宅を建てる際には多くの人が重要だと考えている収納なのに、「後悔した」という人が多いのも事実です。

そこで今回は、新築物件の便利な収納スペースや収納アイデア、収納で後悔しない為のプランニングポイントなどをご紹介します。

収納スペースは計画的に考えよう

新築の収納スペースを考えていく上で具体的な計画の立て方やポイントを解説していきます。

計画の流れ・ポイントは次の2つです。

・収納量の把握
・収納場所の特定

上記2つをこれから解説していきます。

収納量の把握

まずは家を建てる・間取りを考える上で、収納の基本となるのが「量」です。家の中にあるモノの量の把握が必要不可欠です。多くの方が家の中にあるモノの量をしっかりと把握せずに間取りを決めてしまうことがあります。これでは後悔するリスクも高まります。

まずは家の中にあるモノのなかで、「頻繁に使っているもの」と「あまり使っていないモノ」のそれぞれの種類と分量を細かくリストアップすることがポイントです。これは収納スペースを計画する中で最も大切なポイントとなります。

家にあるもので、定期的に使うものは「平均2割」と言われています。逆に言えば「8割があまり使っていないもの」となるのです。

次に大事なポイントは、将来増える可能性があるものを想像してリストに加えることです。

例えば、

・育児に必要な備品や消耗品
・子供の遊び道具や勉強道具
・趣味で使うもの
・購入する予定の家具や家電
などです。

想像するのは難しいですが、出来る限り具体的に想像をすることで収納で後悔することは少なくなるでしょう。

収納場所の特定

収納量がみえてきたら、次はそれぞれどこに収納するかを考えましょう。すでにハウスメーカーからの間取りやプランがあるのであれば、その間取りやプランを見ながら日々の生活スタイルや家族の動線をなぞっていき、どの場所で 頻繁に使っているかを考えるとわかりやすいです。ほしいところに収納スペースがなければ設計士に相談をしプランを作り直してもらうと理想の収納へと近づくはずです。

新築で人気の高い収納スペース

ここでは出しやすく・しまいやすい、新築で人気の高い収納スペースについてご紹介します。

玄関収納・シューズクローク

靴が多くて、室内に持ち込みたくないスポーツ用具などがある場合は、土間を拡張した玄関収納がおすすめです。

広さによっては靴やスポーツ用品、傘に加え、ベビーカーや子ども用の遊び道具、アウトドア用品などが収納できます。また、コートや帽子を収納するスペースを設けるもの良いでしょう。

パントリー(食品庫)

キッチングッズや家電が多く、キッチンスペースをすっきりさせたいという方は、パントリー収納がおすすめです。キッチン用品や食材ストック、ゴミ箱などを置くことができます。最近では家事動線を考慮し、勝手口をパントリー内に設ける間取りも人気です。

リビング収納

リビングは広さやインテリアを優先して、収納を見落としがちです。

収納がないと、郵便物や文房具などが散乱してしまうことがあります。

掃除道具などの収納を少し大きめにしたり、飾り棚、カウンター、引き出しなどを造作するなど、小さな容量でも利用頻度の高い小物を収納するスペースをつくられるかたは多いです。

ファミリークローゼット

家族全員の衣類をまとめて収納できるファミリークローゼットも、人気が高いです。

家族構成や持ち物によってどのくらいの広さにするのかを念入りに検討しましょう。服の量や使い方、クローゼットの形など、ご家族にとって一番使いやすいものを考えましょう。

洗面・脱衣所

洗面所には洗剤や日用品のストック、タオルなどを入れられる収納スペースがあると便利です。家族の下着やパジャマなどを洗面・脱衣所に収納できるスペースがあった方が動線上スムーズな場合もありますので、どんなものがあれば便利か考えておくのはオススメです。

子ども部屋

子ども部屋の収納は成長に合わせて収納するモノがコロコロと変わるので、なかなか難しいポイントです。収納量が分からないから不安、という気持ちから、こども部屋のクローゼットを大きくするのは得策ではないと思います。こども部屋の有効スペースが小さくなったり、他の部屋が狭くなったのに、こども部屋のクローゼットはあまり使わない、という可能性が高いからです。

収納が多い家のメリットとデメリット

収納が多い家のメリット

収納の数と量が多い家は、たくさんアイテムがしまえる以外にも副次的なメリットがあります。

・おしゃれな状態を維持できる
収納がモノでパンパンにあふれてしまうと、せっかくおしゃれに作ったお部屋も乱雑な印象になってしまいます。収納に余裕があると物が散らかることも少なく、いつでもすっきりしたおしゃれな部屋を保つことができます。
あえて物を見せるオープン収納や飾り棚などもおしゃれですが、ホコリがたまり掃除が大変になってしまうため、こまめに掃除ができる方向けです。基本は使いやすい収納を多めに作り、アイテムが表に出ていない状態を作るのがおすすめです。

・来客時に慌てなくて良い
友達や親戚などが急に家に来ることになって、慌ててリビングの荷物を他の部屋に隠す。といった経験はありませんか?各部屋に適切な量の収納を確保しておけば、急な来客があっても慌てることがありません。そもそも普段からきれいな状態を保てるので、ちょっと余計なものをしまうだけでお客さんを迎える準備が整います。
お子さまの友達など、小さな子も意外とよそのお家をチェックしているものです。いつでもすっきりきれいな状態にして、お子さんが気持ちよく友達を呼べるお家作りをしましょう。

・日常のお掃除が簡単
収納が多いとリビングや居室の床面がいつでもスッキリするため、普段の掃除機や雑巾がけも簡単に。ルンバなどのお掃除ロボットも使いやすくなるため、日頃の掃除が時短できます。

収納が多い家のデメリット

収納をたくさん作るメリットはたくさんありますが、多すぎると逆にデメリットにもなります。

・居住スペースが減る
大きなウォークインクローゼットやファミリークローゼットは使い勝手はいいですが、たくさん作りすぎるとその分リビングや居室のスペースを減らしてしまいます。収納を作りすぎるあまり、居住スペースが狭くなってしまっては本末転倒です。

対策…デッドスペースを活用する
居住スペースを減らさずに収納スペースを増やすテクニックとしては、天井裏や床下などのデッドスペースを活用するのが有効です。もともと使わない場所なら、扉や点検口をつけて物をしまっても問題ありません。階段下など、普通の居室として使うのは難しいスペースもうまく使うと有効な収納スペースとして活かすことができます。扇風機やストーブなどの季節家電や衣替えの洋服など、出し入れの頻度が少ないアイテムをしまう場所として検討してみましょう。

・使わないものが増えやすい
スペースに余裕があると、つい物が増えて使わないモノが溜まってしまいがちですよね。せっかく収納をたくさん作っても、奥の方が「要らないもの入れ」になってしまう方は多いようです。使わないものが増えていくと出し入れしづらくなり、さらに要らないものが増える悪循環も起こります。

対策…期間を決めて処分する
余計なモノを増やさないために、「一定期間使わないものは処分する」というルールを決めるのがおすすめです。丸一年使う機会がなかったものは、いらないものと判断して良いでしょう。

まとめ

収納で後悔しない為の計画の立て方や便利な収納スペースなどをご紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか?間取りを検討していく中で、収納スペースはとても重要な部分であり、この先長く住み続ける住宅なので快適で住みやすい間取りにすることが一番です。そのためには、将来の家族の人数やライフスタイルによって必要な収納の量や使い勝手を検討しましょう。

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