【家づくりの基礎知識】家の新築時に『駐車場』を作るときのポイントは?

はじめに

家を建てる時に、ほとんどの人が考える点の一つに「車を停める場所をどうするか」というものがあります。現在は車社会。お買い物や通勤に自家用車が欠かせなくなっています。

車を停める場所として月極の駐車場を借りる、という方法もありますが、それだと毎月駐車場代がかかってしまいますので、「家を建てる時には駐車場も作ろう!」と思われる方も多いはずです。しかし、家の敷地の中で、駐車場をどんな風に計画して作れば良いのでしょうか?ひとえに駐車場と言っても、車の配置のしかたや駐車場の広さ、カーポートの有無などで、費用や使い勝手は大きく変わってきます。

今回は家の新築時における『駐車場を作るときのポイント』について解説をしていきたいと思います。

駐車場づくりのポイント1:「駐車場の配置と広さ」をしっかり考える

駐車場を作る時には「駐車場の配置と広さ」をどうするか、しっかり考えることが重要です。駐車場の配置と広さをしっかり考えることで、家を建てた後、実際に駐車場を使うときの、車の出庫や駐車のしやすさなどが全然違ってきます。

駐車場における「車の配置方法」について

まず駐車場における「車の配置方法」は大きく分けて2つあります。一つは道路に対して直角に配置する方法、もう一つは道路と並列に配置する方法です。

比較的よく使われるのは、道路に対して直角に配置する方法です。この配置方法ですと道路に対し直角に車を出し入れするので、ストレス無く駐停車ができる点がメリットになります。

この配置方法の場合は、車の長さだけ土地の奥行きを確保しなくてはいけませんので、奥行きのある土地で採用しやすい駐車方法です。

次に道路に並列に駐車する方法ですが、この場合は車を道路に対し平行に出し入れする事になります。ですので車の停め方としては縦列駐車になります。

この配置方法は駐車場の奥行きをさほど取りませんので、奥行きのない土地でも駐車場を確保しやすいのがメリットです、反面、一度駐車すると、停めた方向の逆方向には出庫しづらいので注意が必要です。

駐車場における広さについて

前述の車の配置方法とも関係しますが、駐車場の広さをどれくらいにするかも重要です。駐車場の広さについて考える時は、国土交通省の制定している「駐車場設計・施工指針」を参考にするとよいでしょう。

上記の国土交通省の指針では、普通車なら幅2.5m×長さ6mを確保するようにと指示がなされています。

例えば、その幅2.5m×長さ6mの駐車場にトヨタのプリウス(幅1.76m×長さ4.57m)を駐車するとします。長さの方向は【6mー4.57m=1.53m】になりますので、仮にトランクを開ける時でも窮屈さを感じることはなさそうです。

一方で幅方向ですが、【2.5mー1.76m=0.74m】となります。駐車すると残りの幅は74cmしかなく、左右で考えると37cmしか余裕がありません。


成人の男性の肩幅が概ね45cm程度となりますので、余裕がないことが分かりますね。ですので、お持ちの車種の幅に左右80~90cm分を加えた幅を確保することができれば、日々の車の乗り降りなどの使い勝手がよくなります。

駐車場づくりのポイント2:駐車場のタイプを考える

さて、駐車場の配置や広さのことが分かったところで、次にどんな駐車場にするかを考えていきましょう。

一般的な駐車場のタイプとしては、青空駐車場・カーポート・ガレージハウスの3タイプの中から選択することになります。

青空駐車場は費用をかけずに駐車場を作りたい方に

駐車場のタイプの1つ目は、カーポートやガレージを作らない『青空駐車場』です。青空駐車場は費用がかからない点が最大のメリットになります。

建築時の費用もさることながら、固定資産税やメンテナンスの費用もかかりません。駐車場と玄関の距離が近い家の場合は、青空駐車場でも特に問題はないでしょう。

また、カーポートやガレージは、設置した際に柱や壁の分だけ駐車スペースが狭くなりますが、青空駐車場は土地を最大限に活用できるので広いスペースが取りやすくなります。

青空駐車場のデメリットとしては、車を守るためのものは何もない点、雨が降っていると乗り降りの時など、確実に濡れてしまう点などが挙げられます。

カーポートは雨をしのぎ、冬の窓ガラスの凍結を防ぐことができる

駐車場のタイプの2つ目は、雨が降っていても濡れずに車に乗れる『カーポート』です。人が濡れることも防いでくれますし、車が濡れたり、太陽光による塗装の劣化なども防ぐ効果があります。

また青空駐車場では、冬になると車の窓ガラスが凍りつくことがありますが、カーポートがあれば窓ガラスは凍りにくくなり、氷を除去する手間を省くことができます。

カーポートのデメリットとしては設置費用がかかる点、基本的に既製品を設置するので、建物とデザインを合わせるのが意外と難しい点などが挙げられます。

家と駐車場を一体化し、デザインの統一が図れる「ガレージハウス」

駐車場のタイプの最後は、『ガレージハウス』です。ガレージハウスは上記の2つと比較すると特殊で、建物と駐車場を一体化した家を指します。

メリットとしては、建物と一体感のあるデザインに仕上げることができます。3つのタイプの中で、最もデザイン性が高い駐車場の形といえるでしょう。

また、カーポートは屋根で車を守る形式でしたが、ガレージハウスは壁やシャッターも付属しますので、雨風にたいしては非常に強くなります。

シャッターは外部との接触を遮断できるので、盗難やイタズラなどから車を守る防犯性能の面で見ても最も優れています。

ガレージを車の駐車スペースに活用することもでき、雨の日でもアウトドア用品の手入れをしたり、みんなでバーベキューをするスペースにも利用できます。


デメリットは屋根や壁にシャッター、換気設備や照明設備を設置する必要がありますので、3つの中で一番建築コストが高額に点が挙げられます。

駐車場づくりのポイント3:駐車場の「床面の素材」を考える

駐車場をつくるときの配置や広さ、駐車場のタイプなどについて決まりましたら、最後は駐車場の仕上げ方として重要な「床面の素材」を考えましょう。
一般的な駐車場の床面としては砂利敷き・コンクリート・アスファルトのいずれかになるかと思います。それぞれを解説していきましょう。

砂利敷きは手軽かつ安価に済ませたい方におすすめ

『砂利敷き』は住宅の駐車場の床面によく施工される仕上げ方です。流通している砂利を持ち込んで転圧するだけで施工が完了するので、費用面では最も安価に仕上げることができます。


万が一撤去する時も、コンクリートやアスファルト仕上げに比べると、手間はかからない方なので、将来的に駐車場を別の使い道にする予定がある場合など、一時的に砂利仕上げにされるケースもあります。

デメリットとして、砂利が簡単に動いてしまう点です。ですので車が何度も通過するとその部分だけ砂利が動いて溝ができ、雨が降ると、そこに水たまりができやすくなってしまいます。


また、小石や砂が靴にくっつき、玄関や車内を汚す原因にもなるので長く使うならコンクリート仕上げなどを選択する方が満足度が高くなるでしょう。

コンクリート仕上げは丈夫でメンテナンスがラクなのが売り

駐車場の床面仕上げとして、最も一般的なのは『コンクリート仕上げ』でしょう。

コンクリートは他の仕上げに比べて耐久性が高く、乗用車のような重量物が長期間上に乗っていたとしても、耐えてくれることでしょう。

日々のメンテナンスも特別必要ではありません。汚れが気になったときに水で洗い流す程度でも十分綺麗さを保つことができます。

いくら丈夫とはいえ劣化は起こりますので、数十年後など、ひび割れが目立ってきた段階で再施工するようなイメージになるかと思います。長い目で見ると手間がかからず、費用も程々なおすすめの仕上げです。

デメリットは、前述の砂利敷きよりは施工費用がかかってしまう点や、コンクリート独特の無機質な印象に仕上がる点などが挙げられます。

アスファルト舗装は面積が広くなるほど割安になる仕上げ方

『アスファルト舗装』は一般の道路やの舗装に使われており、駐車場としてはお店や会社の駐車場など、広めで多くの台数が停められる駐車場で広く採用されている仕上げ方法です。逆に一般住宅で用いられることは、砂利敷きやコンクリート仕上げと比べると少なくなります。

アスファルトは舗装をする際に、コンクリートなどと比べて特殊な機械を用いる必要があります。機械代が高くなるので、家などの狭い範囲の駐車場を施工する場合には面積あたりの施工単価で見ると高額になってしまうのです。

逆に、広い範囲を施工する前提であれば、面積あたりの施工単価が安くなるので、アスファルト舗装を導入するメリットが出てきます。広い駐車場を作る場合などでしたら検討の余地があるでしょう。

また、アスファルト舗装は意外と柔らかいというデメリットがあり、コンクリート舗装に比べると耐久性が低く、早期に再施工・補修する必要が出てきます。

隙間も多いので雑草が生えやすいという特徴もあります。

今回のまとめ

いかがでしたでしょうか。今回は家の新築時に駐車場を作るときのポイントとして、駐車場の「配置と広さ」「タイプ」「床面素材」をポイントに挙げ、解説を行いました。駐車場を作る時に大切なことは、「駐車場は独立して考えず、建物と一緒に考えなければならない」ということです。特に駐車場をカーポートやガレージハウスにしたいとお考えの場合は、建築前の土地の段階から考えて、柱や壁のスペースの確保などまで確保しておく必要があります。

駐車場を使い勝手よくするために、駐車場はどんな形が理想なのか、早い段階で考イメージをしておきましょう。

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