注文住宅の失敗例から学ぶ。家を建てる前に知っておくべきこと

生涯で一番高い買い物と言っても過言ではない住まい。
特に注文住宅で家を建てる方は、住まいへの想いも強く、こだわって家づくりをしたいという方も多いのではないでしょうか。しかし、当初の理想や想いを設計図を反映して家を建てても、入居後の生活の中で、初めて失敗に気が付くことも少なくありません。設備や間取りのメリット・デメリットを把握していない状態で作った新築は、理想と現実のギャップに悩まされてしまうことも多いです。

多くのお金と時間をかける家づくりで失敗や後悔をしないためにはどうしたら良いのでしょうか?
これから、新築住宅を購入する方は、間取りや設備またはインテリアなど要望をまとめていると思います。その要望に加えて、様々な失敗例をあらかじめ知っておくことは、家づくりの見直すべき部分や追加したい部分などが見えてくるヒントになります。
失敗例を学ぶメリットとして、以下の点が挙げられます。
・失敗例を知ることで、自分が気がつかなかった問題点を知ることができる。
・問題点について依頼する会社と相談し改善することができる。
・必要のない設備投入費用が把握・削減できる。
・窓の配置やキッチンの高さ、コンセント設置位置など細かく知ることで使い勝手の良いつくりにすることができる。

この記事では、家づくりの中で失敗が多いポイントや、失敗しないためにできる対策方法についてもご紹介します。この記事が少しでも皆様の新築計画のお役に立てれば幸いです。

こだわった注文住宅でも失敗してしまう理由

設計士と時間をかけてじっくり話し合ったはずなのに、建てた新築に後悔しているという声を耳にすることもあります。なぜこだわった新築で失敗してしまうのでしょうか。以下のような理由が挙げられます。やりたいことを詰め込み過ぎてしまった(実用性の確認不足)

・実際に四季を過ごしてみて暑すぎる・寒すぎると感じた
・明るさ・体感温度など感覚にまつわる失敗
・生活動線のイメージ不足
・将来のイメージ不足(新築時と家族構成が変化した)
・間取り設計を失敗して部屋が狭くなった
・家財道具を入れてみるとイメージと違った

新築に失敗する理由は、主に「理想と現実のギャップ」が生じることです。

新築を計画する際は、「どうやったら理想をすべて盛り込めるか」ということに気を取られてしまいがちです。しかし、それが実は失敗の大きな原因のひとつとなってしまいます。専門知識がないと、脳内で思い浮かべる理想のイメージと、実際の間取りに差が生じやすくなります。

注文住宅の場合は、出来上がるまで仕上がりを確認することができないのも、失敗しやすい理由の一つです。失敗する理由を理解しておくだけでも、家づくりへの考え方が変わるかもしれません。

注文住宅の重要なポイント3つの失敗例と原因・対策

先ほどの失敗理由でも挙げたように、注文住宅の失敗事例には「イメージの違い」「動線の問題」「費用の問題」など様々な事例があります。注文住宅の失敗例は多岐にわたりますが、その中でも代表的な失敗例を5つご紹介します。

1間取りの狭さ・広さ

【ポイント・広さは畳数だけで考えない】

リビングのスペースを広く取ったのに、狭く感じる、広く見えないという失敗。その原因は畳数だけに固執してしまっていたことではないでしょうか。広いリビングに憧れて、「もっと広くリビングの広さを確保したい」「最低30畳は欲しい」と数字だけで判断してしまうと起こりうる失敗です。同じ30畳でも窓が少なく閉鎖的な空間は狭く感じてしまいます。また、天井高が低いと狭く見えるのでリビングを広く開放的にしたいのなら、窓や壁、天井高にも配慮が必要です。

広く感じられる方法としては、天井高をリビングだけ他の部屋より高くする、閉塞感が少ないガラスを利用するなども効果的な方法です。窓も腰高窓よりも全面開口の方が外に視界が開けて広く感じられます。広く感じる部屋には視線を遮断しない工夫が必要です。

2収納スペースの広さ・使い勝手

【ポイント・奥行きを取りすぎない】

収納スペースを失敗してしまった事例として、「収納の奥行きを取りすぎてしまったため、使い勝手が悪く余計なスペースを無駄使いしてしまった」ということがあります。
収納は収納量が多ければたくさん収納できると考えがちですが、その考え方は失敗の原因になってしまいます。収納にも使い勝手があるので、奥行きが深いと奥のものは取り出しにくなり、荷物の手前にスペースがあると別のものを置いてしまいます。すると奥のものはさらに取り出しにくくなり、「何が収納されているのかわからない」「収納したものが見当たらない」という事態に陥ってしまいます。

対策としては収納に適した奥行きにすることです。何を収納したいのかを想定して収納を計画することが大切です。クローゼットの奥行きが通常より深い場合はハンガーポールを2本にし、奥を高い位置にします。手前を中央よりやや下の位置に配置すると収納量が格段に増えるのでおすすめです。

【将来足りなくならないような収納計画をたてる】

2つ目の収納スペースの失敗事例は、「建築当初は収納スペースに余裕があったのに、2~3年後にはスペースが足りなくなってしまった」というケースです。家族や子供の将来を見越して収納計画を立てる必要があります。

また、ウォークインクローゼットは何でも入れることができて、一見収納量が多く見えます。しかし、物を出し入れするスペースが必要なので、数字上の広さ(帖数)だけで判断すると、「同じ広さの壁面収納より収納量が少なくなった」ということもあります。ウォークインクローゼットは、実際の動線や収納力が平面図では分かりにくい特徴があります。そのため「実際に使ってみるとうまく活用できない」という声が多いようです。

収納計画は、クローゼットの広さだけではなく、何をどのように収納するかを意識して考えてください。

3間取りの配置で失敗

【長い目で見た間取りの設計】

後悔している理由として最も多いのが「間取り設計」です。例として、子供が小さいという理由で、子供部屋をリビングのすぐ横に作ることを想定しましょう。設計時は「目が届きやすく安心」というメリットが浮かびます。しかし、実際に住んでみると子供が友達を家に連れて来る度にリビングの掃除をしなければならず、忙しい時はストレスになってしまうといったデメリットも考えられます。子供が大きくなった時にはリビングでの会話・テレビの音がうるさくて自室で勉強しづらい環境になってしまう可能性もあります。
このように長い目で生活をイメージすることが大切で、間取りは実際に毎日暮らしていく中で失敗に気が付くことが多いものでもあります。

その中で特に失敗の多いのが生活に欠かせないトイレと、お風呂場です。


・トイレ
【失敗例】動線を確認せずにトイレを配置してしまった

トイレを余った空間に設置したり、動線を確認せずに配置することで起こり得る失敗例です。トイレはゲストも使う機会が多い場所です。トイレが家の奥に配置してあると、プライベートなエリアをゲストが通ることになってしまいます。ゲストも使うトイレなのか、家族のみが使うトイレなのかを、考えておくことも必要です。


・お風呂場
【失敗例】美観を意識したが、使いづらい

オプション設備を付けたが活用していない(ジェットバス・浴室テレビなど)、 脱衣所などタオルを取りやすいような収納がない、窓がない(湿気がこもる・暗く感じる)などお風呂場は、美観を意識してデザインしてしまったことを後悔している例が多いです。他にも「魅力的なオプションに惹かれてつい採用してしまったが、実際は活用できていない」という失敗もよくあります。

お風呂場は「本当に必要なものか」をよく考えて設計することが大切です。さらに、導線を意識することも重要です。お風呂に浸かり体を洗って脱衣所に出るまでの一連の流れを想定して、いかに使いやすいかをシミュレーションしてみることが重要になります。

まとめ

いかがだったでしょうか。
住まいは家族の形・ライフスタイルを反映させることで暮らしやすくなります。
そのため、新築を建てる際は、間取り設計が何よりも重要になります。憧れや理想をついつい盛り込みたくなってしまいますが、実際の生活をイメージすることも忘れずに考えてみてください。他にも失敗しやすいポイントは多くありますので、事前に多くの失敗例を把握しておくことも対策の一つです。

今回の記事が皆様の後悔しない住まいづくりのお役に立てば幸いです。

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